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戦火の生贄
戦場での陵辱劇をテーマにした小説を中心にしています。※18歳未満は閲覧禁止
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オモイノカケラ


 今日何度目かの次元震に、不安定な空間に歪みが生じている。
 時折、空間の歪みに稲妻が走り、虚数空間への入口がそのあぎとを開く、もし落ち込めば、二度と戻れない重力の穴だ。
 あのプレシア・テスタロッサ事件から2年が経ち、僕、クロノ・ハラオウンは再び時の庭園を間の前にしていた。
 
 暴走したジュエルシードと時の庭園は、虚数空間へと飲み込まれ、現在では危険区域として封印指定されている場所の筈だった。
 けれど、最近になって、この場所で連続した次元震が観測されたとの報告が入った。
 未だF計画を始めとして、あの事件には不明な点が多く、また回収されていないジュエルシードも、虚数空間へと飲み込まれてしまっていた。
 虚数空間の歪みから時の庭園が分離している今なら、何かが得られるかもしれないと思い、僕は再びこの場所を訪れた。
 
 ただ、この調査はあくまで、僕の個人的な物だ。
 母さんはもとより、フェイトやなのはにも、この件は話してはいない。
 あの事件で、フェイトは色々なものを失った、今更、悲しい出来事を蒸し返す事はないだろう。
 もっとも、こんな危険な調査を一人で行った事がばれれば、皆ひどく怒るのだろうが。
 何故か頭の中に、母さんやフェイトではなく、エイミィの怒り顔が浮かんだのが可笑しかった。

 時の庭園は重力魔法の制御を失い、傀儡兵の残骸や瓦礫が漂っていた。
 僕はS2Uを起動、バリアジャケットに重力を発生させると、庭園の地面に脚を付ける。
 別に無重力でも調査に不具合はないけど、この方が動きやすい。
 庭園に下りて気が付いたが、どうやらここは名前の通り、時が止まっている様だ。
 草花は手入れされていた当時のまま、庭園を美しく飾っている。

 はたして、反応はあるだろうか…
 僕は、魔力の探索範囲を広げつつ、ロスト・ロギアの反応を探る。
 「…あった。」
 近くにロスト・ロギアの反応、失われたジュエルシードか。
 人の想いを叶えるという魔力の結晶、本当に残っていたなんて…
 重力のない地面を蹴って、僕は反応のあった場所へと駆ける。
 そして、たどり着いた先で僕が見たのは、庭園の広場を漂う一人の少女の姿だった。

 「フェイト!?」
 その姿に、思わずその名前を呼んでいた。
 ほんの少し前に、うちの養子になった、僕の義妹。
 だけど、目の前の少女は、フェイトに瓜二つでありながら、僅かばかり幼げな姿をしている。
 「いや…アリシア…テスタロッサ…なのか?」
 そうだ、目の前の少女はアリシア・テスタロッサ、フェイトのオリジナルで、魔導実験の事故で亡くなったと聞いている。
 あの、プレシア・テスタロッサ事件という不幸は、彼女の死から始まったと。
 
 僕は、思わずアリシアの姿に見入っていた。
 死んだ時から変わらぬ姿のまま、無人の庭園を漂い続けていた彼女の姿は、見るほどにフェイトと瓜二つで。
 一緒に暮らすようになって、まだ間もない少女の姿を、僕は彼女に重ねていた。
 金糸のような長い髪をした、5つばかり年下のフェイト。
 子供のようにあどけなくて、少女のようにしなやかで、どこか儚げなフェイト。
 彼女が始めて僕を「お兄ちゃん」と呼んだ時、まるで束縛に掛かったように、何も答えられなかった僕を見て、悲しそうな顔をしたフェイト。
 彼女を傷付けたかった訳じゃない。
 僕は義兄であるのに、彼女を守らなければならないのに。
 家族であるはずのフェイトを、少女として意識してしまっている自分が情けなかった。
 母さんは、エイミィは、こんな僕を知ったらどうするだろう、こんな僕を叱ってくれるのだろうか。

 思考に耽っていた僕の目の前で、何かが輝いた。
 ふと目を上げると、アリシアの胸の上で輝く青い宝石。
 間違いない、ジュエルシードだ。
 まさか、アリシアの遺体と共にあったなんて。
 同時に、一糸纏わぬアリシアの胸が目に入る。
 フェイトに瓜二つの少女の胸、まだ乳房とも呼べないささやかな膨らみに、淡い桜色の頂。
 「ばかな…遺体を前に何を考えている!それに、彼女はフェイトじゃない!」
 頭を振って、不埒な考えを祓おうとしても、身体の中の熱いものは、一層昂ぶるばかりだ。
 こんな事ではだめだと、僕はジュエルシードに手を伸ばす、だけど、それを手にした瞬間、僕は青い光に包まれていた。

 「しまっ…た!」
 ジュエルシードが発動してしまったのか!?
 何か異常は?状況を確認し様として気が付いた、僕が手にしていたのはジュエルシードではなく、アリシアの小さな身体だった。
 心臓が昂ぶり言葉が出ない、冷たくも柔らかな身体を抱きしめた手は、震えて動かす事も出来ない。
 いや、これは僕自身が、手にした少女の身体を手放すのを拒んでいるのか。
 『だいじょうぶ…こわがらないで…』
 不意に聞こえたその声に、心臓が跳ねた。
 そんな馬鹿な、ここには僕しか居ないはず。
 『クロノ…やさしいひと…フェイトを傷付けたくなかったのね…』
 僕の中に直接響く声、アリシアの身体は相変わらず冷たいまま、そこに命は感じられない。
 「アリシア…テスタロッサ?」
 しかし、いくらロスト・ロギアとは言え、死者の魂を蘇らせたなんて話は、聞いた事がない。
 だからこそ、プレシア・テスタロッサは、その秘術をアルハザードに求めた。
 『そう…アリシア・テスタロッサ…はじめまして…クロノ…あのこの…かぞくになってくれて…ありがとう』
 「そんな…そんな事ない、僕はフェイトの義兄になれていない、僕は…情けない…」
 思わず涙がこぼれた、フェイトを異性として意識してしまった僕に、家族と呼ばれる資格なんてない、いっそ責めてくれればよかったのに。
 『フェイトのこと…すき?』
 「いい子だと思う、義兄として守ってあげたい、でも…」
 『やっぱり…クロノはやさしい…だから…くるしいのね…』
 『だいじょうぶ…クロノは…みんなから…あいされてるから…』
 「僕は…そんな立派な人間じゃない…今だって、僕は君をフェイトの代わりに…」
 『…ふふ…あのこのかわりなんて…なんだかうれしいな…わたしはもういないから…』
 『ねえ…クロノ…かわりにしても…いいよ…』
 僕は、一瞬アリシアの言葉が理解できなかった、だけどアリシアは言葉を続ける。
 『このままだと…こわれちゃうよ……わたしが…うけとめてあげるから…ね…クロノおにいちゃん』
 「うわっ!」
 今まで重さを感じていなかったアリシアの身体が、唐突にその重さを取り戻し、僕はその身体を支えきれずに倒れてしまっていた。
 腕の中には、相変わらずぐったりとしたアリシアがいる、その身体は冷たいままで、間違いなく死んでいる。

 「アリシア?」
 返事は無い、その小さな唇は息をする事なく、薄い胸にも呼吸の兆しは見られない。
 ただ、その唇は生前の瑞々しさを保ったままで…気が付くと僕は、その桜色の唇に口付けていた。
 アリシアの唇は冷たいけど柔らかくて、僕は身体が熱くなるのを感じた。
 いけないと思ったけど、もう止められなかった、更に強くアリシアの唇を吸うと、まるで熱に浮かされたように頭がぼうっとなる。
 透けるような白い肌をなぞって、アリシアの胸に手を伸ばす、薄い胸はそれでいてとても柔らかく、未成熟な突起が僅かに指に引っかかる。
 胸の先にも口付けてみる、息のないその身体が反応する事はなけれど、淡い突起に吸い付くと、それが僅かに固くなった気がした。
 僕は、その可愛らしい胸から小さなへそを通って、更にその下に目を向けた。
 ふっくらとした下半身に通ったシンプルな縦スジ。
 昔、エイミィと一緒に風呂に入った時、偶然目にした事はあったけど、こんなに間近に女の子の部分を見たのは初めてだった。
 ゆっくりと細い脚を開いていく…きれいだと思った、余分なものが何もない。
 禁書の頁をめくるような気持ちに心臓が高鳴るのを感じながら、そっと指で禁断の場所を開くと、薄桃色の果肉にむしゃぶりついた。
 アリシアのそこは、柔らかで甘くて、僕は無我夢中になって初めての行為に没頭していた。
 気が付けば、僕の下半身は痛いほどに固くなっていた、そっとアリシアの柔らかな割れ目にあてがうと、それだけで痺れるような快感が背中を駆け抜ける。
 アリシアの顔を見るとその姿がフェイトと被り、続けてこんな僕を想ってくれる人達の顔が思い浮かんだ。
 「…ごめん」
 一体誰に対する言葉だったのか、罪悪感に胸がちくりと痛んだけれども、僕はもう止められなかった。
 柔らかな割れ目と違って、アリシアの入口はとても固かったけれども、その小さな身体に体重をかけると、こじ開けるように僕のモノは侵入していった。
 ゆっくりとアリシアの中に進めていくと、一番奥に突き当たった、とても長い時間が掛かったような気がする。
 幼いアリシアの中はとても狭い、固く締め付けられる痛みと身体ごと腰が抜けるような快感がないまぜに頭の中が真っ白になって、気が付いたら、僕はアリシアの小さな身体を抱きしめたまま達していた。
 僕とアリシアの繋がっている部分からは白濁の精が溢れていた、けれども僕の部分は未だ固く張り詰めたままで…
 ゆっくりと動かしてみると、ぬるりと精液が滑って、締め付けるような固さは僕を包み込むみたいに変わっていた。
 僕はそのまま腰を動かし続けた、その愛らしい唇や胸に口付けながら、何度も何度も気が遠くなるまでアリシアを抱き続けた。
 
 こんな一方的な行為が終わった後、僕はすっかり汚れてしまったアリシアの身体を綺麗に拭いていた。
 『…ふふ…やっぱり…クロノはやさしいね…』
 一度は聞こえなくなっていたアリシアの声が、再び頭の中に響く。
 「アリシア…ごめん、僕はなんてひどい事を…」
 『…うん…ひどいよね…さっきクロノわたしとえっちしながら…フェイトのなまえよんでたよ…』
 アリシアの拗ねたような声が、僕には痛い。
 「あ!いや、その…ええと……ごめん。」
 『…ふふ…いいよ…わたしも…しんでからえっちなこと…するなんておもわなかったし…』
 『…それで…どうかな…フェイトのおにいちゃんに…なれそう?…」
 「…うん、もうこんな事は終わりにしないと、約束するよ。」
 『…そう…クロノなら…きっとだいじょうぶね…』
 途端、庭園の床が地震のように揺れて傾き始めた、周りには再び虚数空間が発生し庭園を飲み込もうとしていた。
 『…それじゃあクロノ…これでおわかれね…わたしはママやリニスのところにかえらないと…』
 「アリシア…」
 『…ばいばい…フェイトのこと…よろしくね…』
 「うん、さよなら…アリシア…」
 『…それから…クロノのこと想っているひと…ちゃんとあいして………………」
 アリシアの最後の言葉を聞き終える前に、庭園は急速に侵食されていく、とっさに安全圏まで飛んで振り返ると、時の庭園が完全に虚数空間へと飲み込まれていくのが見えた。
 「あ…ジュエルシード…」
 アリシアと共にあったジュエルシードの事をすっかり忘れていた事に気が付いた。
 人の願いに反応するロストロギア、あの出来事がジュエルシードの起こした事だとしたら、それは僕の願いだったのか、それとも…

 「え…と、ただいま…」
 数日振りに僕は家に帰った僕を迎えたのは、居間にいたフェイトだった。
 「あ…おかえりなさい…クロノ…」
 どこかぎこちない風なフェイト、僕に居間の席を空けて部屋を出て行こうとする。
 「あ、あの、フェイト!」
 「は、はい!」
 思いがけず声が大きくなってしまい、フェイトもびくりと立ち止まった。
 「ええと、その…」
 フェイトは不安そうに僕を見ている、このままじゃいけない、僕は深呼吸して心を落ち着ける。
 「フェイト、ここに居たければ居ていいんだ、フェイトは…その…もう、うちの家族で…僕の妹なんだから。」
 「……あ…」
 途端にフェイトが涙ぐんだ、しまった、僕はまた間違えたのだろうか。
 「ありが…とう…クロノ…お兄ちゃん。」
 ああ、フェイトはもう、ぽろぽろと泣き出してしまって、一体どうするべきか。
 「こらぁーっ!クロノくん!フェイトちゃんを泣かせるなんてーっ!」
 騒がしく居間に飛び込んできたエイミィが、僕の後ろからチョークスリーパーで僕の首を締める、何てタイミングだ。
 「ち、違うんですエイミィさん。」
 フェイトが慌てて止めに入るけど、エイミィは放す気がないようで。
 「ちょっ!エイミィ!その…背中あたってる…」
 「はぇ?……ひゃあっ!! ク、クロノくん!お姉さんは、キミをそんなエッチな子に育てた覚えはありませんよ!!」
 「エ、エイミィさん、落ち着いて…」
 けれどもフェイトに僕の気持ちはちゃんと伝わったみたいで、いつも通りの騒がしいエイミィに僕は少し感謝していた。