狂気を孕んだ紅蓮の炎が、星空をも焼き尽くさんばかりに立ち昇る。
がらがらと焼け落ちる家を取り囲む男達。
その淀んだ眼に映る炎は暗く、彼等の恐怖と憎悪が交じり合っているかの様であった。
「探せ!人狼の子は何処だ!」
「逃がすな、あれは呪われた獣の子だ」
男達は血眼になって何かを探している。
「いたぞ!父親と母親だ!」
折り重なる様に事切れた夫婦の遺体が運ばれる。
「気の毒だが恨まんでくれよ、あの子を渡さなかったおぬし等が悪いのだ」
村人の総出で家を取り囲み、火を放っておきながら、自らに罪は無しと嘯く男。
「親はどうでもいい!子供は!?子供はどうした?」
「姿が見えない、焼けてしまったのでないか?」
「死体でも骨でもいい、必ず探すんだ!」
平和だった村における、ただ一夜のおぞましい出来事。
それは、村人達の禁忌となり、触れる事の許されぬ忌まわしい記憶として、長く語られる事も無かった。
若者にとって、村と言う世界はあまりに狭すぎる。
まして、年頃の少女にとって、外の世界への好奇心と言うのは到底止められる物では無かった。
例えそれが、人狼の出現が噂される世界であっても。
1月程も前、村の少女が1人行方不明となっていた。
もう幾度目になるかも知れぬ少女の失踪に、村ではまたもや人狼の噂が囁かれている。
話によれば、20年程前にも人狼騒ぎがあったと言う。
しかし、村の大人達はその話になると、一様に口をつぐんでしまうのだ。
だから若者達は言う、人狼など迷信に過ぎないと。
「ルーシー、あまり遠くへ行っては駄目よ」
「はーい」
元気の良い返事で家を飛び出した少女。
しかし、その返事とは裏腹に村の柵を抜けて、少女は外の世界へと飛び出していた。
その弾む心を表すかの如く、柔らかな蜂蜜色の髪が、まるで綿雲の様にふわりと揺れる。
12歳という年頃と言えば、好奇心の固まりの様なもの。
リスの様にくりくりとした愛らしい瞳には、外の景色は何もかもが眩しく映っていた。
木漏れ日の射す木々の間を抜けてルーシーは走る。
小柄な少女の身体は枝葉に囚われる事も無く、細くしなやかな足が地面を蹴る。
誰も知らない小道を抜ると、やがて秘密の場所が目の前に広がった。
川のほとりにある小さな空地、一面に花の咲き誇るこの場所が少女にとって、最も眩しい世界であった。
ルーシーは小鳥のように歌を囀りながら、花を摘み器用にそれらを紡いでゆく。
川面に写るその姿は、花を紡いだ宝石に彩られて、愛らしくもどこか子供らしからぬ艶やかさが眩しい。
あどけない無垢な瞳に、桜色に色付いた小さな唇。
腰のくびれも目立たぬ様な歳でありながら、その胸元は子供用の服が窮屈に思える程に少女の膨らみを思わせる。
無垢な子供に内包された、未だ目覚め切らない女の艶。
そんな危うい程の不釣合いさが、このルーシーという少女を彩っていた。
どれ程の間、花遊びに興じていただろうか。
がさりという音に、少女がふと我に返った。
と…同時に思い出したのは人狼の噂。
年寄りの話を只の迷信だと笑うのは若者の特権であるが、やはり森の中で1人と思えば心細くもなるもの。
唐突に噴出した不安は、瞬く間にルーシーを支配した。
「…だ…だれ?」
がさがさと音を立てる藪に、ルーシーの声が震える。
「…君こそ…誰だい?」
しかし、藪を掻き分けて姿を現したのは、人狼でも獣でもなく1人の青年であった。
「いやすまない、どうやら驚かせてしまった様だね」
オスカーと名乗ったこの青年、近くの山小屋に住んで猟師を営んでいるとの事であった。
「とてもびっくりしたわ、てっきり人狼が現れたのかと思ったもの」
安堵の息を付いて微笑むルーシー。
他愛も無い挨拶を交わしながら、少女の胸にどこか気恥ずかしい思いが沸いて来ていた。
村の男達以外に初めて出会う青年だった事もあるが、このオスカーとう青年、すらりと整った体躯に涼しげな目元をしたなかなかの好青年であり、この様な青年に取り乱した所を見られたかと思うと、ルーシーはどうにも気恥ずかしい気持ちになるのだ。
「はは、どうやら噂になっている様だね。まあ大丈夫さ、人狼なんて噂に過ぎないのだから」
そんなルーシーの気持ちを知ってか知らずか、オスカーは優しく微笑みながら言葉を投げかけて来る。
暫くの間、色々な事を話したかとも思うが、ルーシーにとってはまるで物語の中に迷い込んだかの様な気持ちであり、気が付けば結構な時間が過ぎていた。
「さ、あまり遅くならない内に帰った方がいい、暗くなると獣が出るからね」
見ればもう陽が傾きかけている、ルーシーは後ろ髪を引かれながらも村に帰る事にした。
「あの…また、会える?」
「ああ、また近いうちに会えるさ」
「うん、じゃあ…あの…これ、あげる」
ルーシーが辺りの花を紡いだ花冠をそっと差し出すと、オスカーはそれを微笑んで受け取った。
「ありがとう、それじゃあまたねルーシー」
「うん、またねオスカー」
互いに手を振って、ルーシーは帰路に着く。
どこか物寂しい森の中であるが、ルーシーはどこかふわふわとした気分で、歌いながら歩いていた。
それ故にルーシーは気付かなかった、いつの間にか辺りからは鳥の囀りが消えて、虫の鳴き声すらもが鳴り止んでいた事に。
がさりという藪の音にルーシーは脚を止めた。
「オスカー?」
彼が送りに来てくれたのだろうか?
藪に向かって呼びかけてみるが、返事は無い。
「オスカーでしょ?どうしかの?」
がさがさと音を立てる藪に再び呼びかけてみるも、返事は無く大きな影が、唐突に藪の中から姿を現した。
「…あ……あ………」
その姿にルーシーは息を飲む。
人…と呼ぶには、あまりに異形の姿であった。
上向きに突き出した鼻、捲り上がって牙を覗かせる口、筋肉の固まりの様な巨躯は体毛に覆われ、爛々と獣性を湛えた紅い眼はじっと目の前の少女を見据えている。
「…人……狼……」
夢の中にでも居るのだろうか、噂とばかり、迷信とばかり、と思っていた人狼が目の前に居るのだ。
「きゃあああぁぁぁっ!!」
弾ける様に駆け出したルーシー。
しかし、人狼はまさしく獣の如き素早さで掛け縋ると、ルーシーの小さな身体を捉えて引き倒す。
仰向けに抑え付けられたルーシー、目の前には醜悪な人狼の顔が迫り、剥き出した牙の間から獣臭い息を吐き出している。
「ひっ!」
まるで白磁の様にしみ一つ無い頬を、ざらりとした舌が舐め上げる。
ルーシーは身を竦めるが、か細い手脚は震えるばかりで、まるで言うことを聞かない。
「…や…ぁ……たす…けて……ママ…ママぁ……」
一瞬後にはその牙が自分の喉に突き立てられるのではないか、その爪が自分の心臓を抉り取るのではないか、そう思うとルーシーはまるで生きた心地がしなかった。
振り上げられた鋭い爪に思わず目を瞑るルーシー。
しかし、振り下ろされた爪は少女の臓腑を抉る事は無く、その服の胸元を引き裂いた。
その小さな身体を隠していた布の下から、果実の様な2つの膨らみが、ふるりと跳ねた。
それは、12という歳には不釣合いな程、まるで熟れた果実を思わせる様な大きさであった。
しかしながら、その果実は固く張り詰めており、虫刺されの痕程でしかない桜色の頂を見れば、それが触れてはならぬ青い果実である事を示している。
ルーシーにとっても、近頃になって急に膨らめはじめたそれは、恥ずかしさと戸惑いの対象であった。
だが人狼は、そんなルーシーのあどけない羞恥を喰らうかの如く、未成熟な乳房に手を伸ばす。
「い…たっ……やぁっ…やめ……」
張り詰めた膨らみが人狼の掌の中で痛々しく歪み、押し出される様に突き出した未成熟な尖りをざらついた舌が這い回る。
到底、愛撫とは言えぬ獣の行為に、誰にも触れられた事の無かったいたいけな乳房が悲鳴をあげ、小さな唇からは苦悶の息が漏れる。
穢れを知らぬ初々しい肌を汚らしい唾液で汚しながら、スカートの奥へと向けられる人狼の獣欲。
「やあっ!」
鋭い爪が、細い腰を覆う布地を引き剥いだ。
少女としての本能が警告を発し、ルーシーはその細い脚を摺り合わせる様に閉じるが、人狼はその両脚を無造作に掴むと並外れた膂力で、力尽くに
開く。
「ひぐっ!!」
ぴんと左右に引かれる華奢な脚、まるで拷問器具に掛けられたかの様に限界まで開かれた格好に、未だくびれも目立たぬ様な腰骨が軋む。
それにしても、その胸の膨らみに対して、何と幼い身体か。
いや、12という歳を考えれば、むしろこちらが相応であると言える。
ぷっくりと膨らんだ白桃の如き縦割れは、力尽くに脚を開かれてもなお固く閉じた切れ込みのままで、つるりとしたその姿は果実どころか開ききらぬ蕾であると言えた。
「…や…やだぁっ……」
あどけない少女にとって、あまりに恥かしすぎる格好と軋みを上げる小さな身体に、ルーシーは涙を流して許しを請うが、人狼にとっては獣欲をそそる餌でしかない。
「…え……や…なに…」
未成熟な蕾、その閉ざされた切れ込みを開くように、人狼の舌が侵入する。
汚らしい唾液に塗れたその舌が、ぷっくりとした切れ込みから花弁とも言えぬ薄い襞をなぞり、その奥にある小さな窄まりを探り当てる。
少女が少女であるが故の小さな孔、それを人狼の舌が突き、舐め上げ、弄ぶ。
「ひうっ…やだ…やめてぇっ……」
鳥肌が立つ程におぞましい感覚であった。
性に未成熟である幼い少女であるが故、ぞわりとした只々気持ち悪いという感覚が全身を駆ける。
責め苦の様な羞恥と悪心に、ルーシーは既に混乱していた。
「…もう……いやぁ……たすけて…ママ…オスカぁー…」
既に心も擦り切れんばかりのルーシー。
しかし、その眼の先のには、更におぞましい物が見せ付けられる。
「……っ!!」
人狼の体躯同様、その異形とも言えるものに、ルーシーは息を飲んだ。
男性器と言うものの存在は知っている。
異性のそれを見た事がない事も無い。
しかし目の前のそれはルーシーが知るものとはまるで違う、あまりに暴力的な剛直であった。
固くそそり勃った剛直は、目の前のか弱い獲物を貫く予感に奮え、鈴口からは唾液の様な雫を垂らしている。
「…い…いや……」
犯される、それも人狼に、この暴力的なまでの剛直で。
混乱するルーシーの中で、今まで断片的であった危機と恐怖が明確な形となる。
人狼は少女の脚を大きく開いたまま、その剛直を蕾の縦割れに突きつける。
「…いや!…いやいやいやいやいやいやいやぁっ!!」
頭を振って泣き叫ぶルーシー。
その小さな身体を貫かんとして、ぎりぎりと剛直を押し付ける人狼。
幼いルーシーの身体は、未だ男を受け入れる為の準備など出来てはいない。
しかし、人狼の舌で汚された蕾は、その唾液でてらてらと滑る程に濡れている。
固い入口をこじ開けながら、あどけない胎内を蹂躙せんとする剛直。
泣き叫ぶルーシーが暴れる程に、張り詰めた乳房がふるふると揺れて人狼の獣欲を煽る。
「きゃああああああぁぁぁぁぁっ!!」
めきりと固い膣口をこじ開けて、剛直がルーシーを貫いた。
一気に子宮口を突き上げるまでに貫かれた小さな身体は、まるで串刺しにでもされたかの様である。
閉じていた縦割れは痛々しく開かれて、下腹には剛直の突き上げる様が見て取れた。
「あ…が……は……あ…」
言葉も発する事も適わず、魚の様に口をぱくぱくとさせるルーシー。
ぐるるる。
人狼は悦びのうなりを上げると、そのまま乱暴にルーシーの胎奥を突き上げ始める。
「ひぎっ!…がっ…や……しぬっ!…こわ…れっ……しん…じゃうっ!」
いたいけな少女の身体を、獣欲のままに犯し続ける人狼。
臓腑を抉られ、身体を引き裂かれる苦痛に、悲鳴を上げるルーシー。
おぞましい剛直がごりごりと固い秘洞を刷り上げながら、幼い子宮に叩き付けられ小さな身体が蹂躙される。
がくがくと力任せに揺さぶられる度に、跳ねる様に揺れる張り詰めた乳房。
既に性交とは呼べぬ、ただ獣欲を満たすだけの一方的な行為。
「はっ……か…たす…けてっ!……たすけ…てぇっ!」
息をするのも侭ならないかの如くに喘ぐルーシー。
つるりとした下腹に、ずくんずくんと胎奥を突き上げられる様が見て取れる。
ぐる…ふぐるる
射精が近いのか、人狼の息が荒くなり、ルーシーの胎内で暴力的な剛直が更に膨れ上がる。
「はぎぃっ!ひいいっ!!」
いたいけな身体にだらだらと涎を垂らしながら、未成熟な胎を蹂躙する人狼。
喚起の雄叫びを上げながら、人狼は少女の胎奥に欲望の塊を叩き付けた。
「きひいいいぃぃぃぃっ!!」
びゅくんと胎内で剛直が跳ね、凄まじい勢いで熱い子種が噴出した。
幼い子宮に叩け付けられたそれは尚も止まる事を知らず、びゅくびゅくと暴れながら、縦割れから溢れ出すまでに少女の胎奥を汚す。
「…ひあ……あ……」
自らの胎に熱いものが注がれるのを感じながら、ルーシーの意識は遠のいて行った。
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何処とも知れぬ薄暗い洞窟の中、獣の息遣いと熱気が辺りを満たしていた。
下げられたランプによる僅かな灯りの中、揺れる影がある。
洞窟の岩に腰掛けた人狼、その膝の上には小さな人影。
ルーシーであった、人狼は座ったままルーシーを背中から抱える様にして、下から突き上げているのだ。
人狼の為すがままに犯されているルーシー。
よくよく見ると、細い首には家畜の如き首輪が嵌められ、そこから伸びる鎖は人狼の掌の中にある。
未熟な縦筋であった幼裂は、人狼の剛直に痛々しい迄に割り開かれて、串刺しの如くに深々と貫かれている。
見れば、その眼は開いているものの、放心した様に何処を見ているとも知れない。
あのあどけない瞳が、無垢な輝きを取り戻す事は最早無く。
少女の幼い心は、獣の陵辱により既に壊されていた。
だらりとした身体は、ゆさゆさと突き上げられながら、豊かに張り詰めた乳房が上下に跳ねている。
かちゃかちゃと鳴る鎖を引き寄せながら、人狼の獣欲が少女の胎奥を叩く。
不意に人狼がぶるりと身体を震わせた。
何度目かとも知れぬ、幼い胎内への射精。
それは衰える事を知らず、大量の子種を未成熟な子宮に叩き付ける。
「……う…あ……あ……」
既に言葉も無くしたかの様なルーシーであったが、胎内へと叩き付けられた熱い塊に、微かな声を漏らす。
剛直が引き抜かれれば、開かれた縦割れがひくひくと戦慄き、ごぷりと白濁の子種が溢れ出した。
「やあ、兄さん、随分とその子が気に入ったみたいだね」
洞窟に響いた声に、人狼が嬉しげな声を上げる。
「でも大事にしなきゃ駄目だよ、兄さんはすぐに壊してしまうから」
放心状態のままのルーシー、今は人狼の股座に跪く様な格好で咥内を貫かれていた。
小さな口には到底収まる筈も無い剛直に突かれ、ぐぽがぽと下品な音を立てている。
少女の狭い咥内を奥まで犯さんと、首輪ごと鉄の鎖が引かれて、がちゃりと無慈悲な音を立てた。
「あははは、まるで獣みたいだねルーシー。でもね悪いのは君の村の連中なんだ」
ランプに照らされたその姿は、すらりと整った体躯に涼しげな目元をした青年。
「母さんは、そんな姿に生まれてしまった兄さんにも優しかった」
「父さんは、最後まで僕達兄弟を守ってくれた」
「それを村の連中は…あの炎で、父さんと母さんを…」
人狼が腰を震わせ、ルーシーの喉奥に子種を注ぎ込む。
ぶびゅると噴出した子種は瞬く間に狭い構内を満たし、小さな唇から溢れ出す。
それはルーシーの愛らしい顔を汚しながら、張り詰めた乳房を伝い、先端の幼い尖りからとろりとこぼれて行く。
「ははははは、いい格好だよルーシー、とってもいい格好だ」
四肢を投げ出し、だらしなく脚を開いたまま子種を垂れ流すルーシー。
その頭に花冠を飾りつけ、オスカーは満足そうに笑っていた。
「誰か!ルーシーを見ませんでしたか!?あの子が戻らないんです!」
夜もふけた村では、半狂乱で少女を探す女性の姿があった。
幾人かの村人も捜索を手伝ったが、遂にルーシーの姿は見付からなかった。
「…人狼じゃ…人狼の仕業じゃ……」
またも囁かれる人狼の噂。
若者達は迷信を囁く老人を嘲り笑う。
しかし、当の老人達は黙したまま、遂に真実を語る事は無かった。