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戦火の生贄
戦場での陵辱劇をテーマにした小説を中心にしています。※18歳未満は閲覧禁止
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あるジェントリと小さな恋人


 午後の日差しの中、森の木陰の中を歩く男の姿があった。
 まだ若い青年といった感じだが、その身なりを見れば、それなりの身分の出身であることが分かる。
 事実、アルバートの家はテューダー朝以来の、いわゆるジェントリである。
 その、ジェントリの青年が、人気の無い森の中を一人で歩く姿には、いささか違和感が感じられた。
 やがて、落ち葉を踏みながらアルバートは目的地に辿り着く、そこは粗末な猟師小屋である、が建物の様子を見る限り現在は使われていないようだ。
 アルバートは、落ち葉を祓うと小屋に入る、粗末な室内だが最低限の掃除はしてあるようだった、藁にシーツを被せただけのベッドに腰掛けると、パイプを取出し火を点ける、燻らせた煙がなくなる頃、小屋の扉が開かれた。 
 木漏れ日を浴びながらドアを開いたのは、まだ幼げな一人の少女。
 彼女は、扉を閉め踊るように室内に進むと、スカートを摘んで淑女の挨拶を交わす。
 「おまたせ、アルバート。」
 そう言うと、少女は青年に微笑みかける、年相応のあどけなさと色気がないまぜとなった、見る者を引き付ける笑顔である。
 しかし淑女の様に振舞う少女だが、その姿はとてもレディと呼べる物ではなかった。
 接ぎのある作業服に着古したブラウス、その少女マリーは、アルバートの家に仕える使用人の娘である。
 そして、マリーとアルバートは、秘密を共有していた。
 マリーは、幼い頃から自分が女であることを理解していた、母親の私生児であった事もあり、様々な物を見てきたのだろう、母親がアルバートの家にメイドとして入ってからは、屈託無くアルバートに近づくと直ぐに親しくなり、まだ子供だと思っていたアルバートの前で、わざと無防備な姿を晒しては、アルバートをからかった。
 アルバートもジェントリとはいえ、根は遊び人だった、社交界では何人もの女性を口説いたプレイボーイだったが、要領も良く、悪い噂になる事はなかった。
 そしてアルバートも、マリーという少女に興味を持った、あどけない少女の様に近づいて、子供の様に幼い脚や胸元を晒しては、女の顔で微笑んでくる。
 やがて、二人は戯れの様に互いの身体に触れ合う様になり、マリーが11歳になった時、この小屋で二人は男と女の関係になった。
 以来、アルバートはマリーの身体に溺れた、その小さな唇も、膨らみかけてきた胸も、無駄な脂肪のない細い手足に、何も生えていない慎ましやかな秘部、どれもが今まで経験したことの無い、刺激的なものだった。
 そして、二人はこの小屋で、逢瀬を繰り返し、1年が過ぎていた。
 マリーは、アルバートに駆け寄りキスをすると、無邪気な子供の様に素早く服を脱ぎ、ベッドに転がり込んでシーツに包まると、娼婦のような仕草でアルバートを誘った。
 アルバートも服を脱ぐと、ベッドに入りマリーの身体に触れる、少女らしく膨らんできた乳房に口付け、細い脚をなでると、マリーも甘い息を上げる。
 1年前には無かった、少女の女らしい反応にアルバートは気を良くし、愛撫を続ける。
 アルバートの行為に甘い声を上げながら、マリーは考えていた、最初は彼に女を意識させる悪戯から始まった行為だった、母の様に惨めに暮らすのは嫌だったから、だから先ずは彼を手玉に取るつもりだった。
 しかし、今は彼に抱かれて喜んでいる、幸せだけど癪だった。
 だから、このプレイボーイを困らせたくて、言葉が出た。
 「ねえアル、わたし女になったのよ。」
 マリーの言葉意味を掴みかねて、アルバートがそのつぶらな瞳を覗く。
 「もう、12になったのよ、子供だって産めるわ。」
 ようやく理解したアルバートが、笑いながら答える。
 「そうか、もうすっかりレディだな。」
 そう言って、マリーに口付ける。
 「そうよ、だからわたし、貴方の子供を産むわ。」
 アルバートは、マリーの言葉に困った顔で答える。
 「おいおい、馬鹿な事言うなよ、君はまだ子供じゃないか。」
 「いま、レディって言ってくれたわ!」
 柄にもなく、ムキになって言葉を返す、二人の関係が戯れの物だと知っている、プレイボーイの遊びというのも分かっている、それでも彼に拒絶されたのは、どうしても許せなかった。
 「聞き分けろよ!僕はジェントリなんだ!君とは違う、家を継がなくちゃいけないんだ、いずれ父の決めた相手と結婚するさ。」
 彼の胸を突き離す、頭が真っ白になって、思わず口走った。
 「もう遅いわ!だってここにいるもの!貴方の子供よ!」
 なぜ、こんな嘘を付いたのか、初めての感情になにも分からなくなっていた。
 「マリー……なんだって?」
 アルバートが顔を青くする、ジェントリと使用人の、それも年端もいかない少女との逢瀬、人に知れたら立派なスキャンダルだ。
 「マリー…」
 「わたし、生むわよ。そしたら、みんなに見せてあげる、貴方の子だって。」
 「聞き分けろって!言ってんだ!」
 マリーの肩を掴んで押し倒す、アルバートは焦っていた、こんなスキャンダルが知れたら終わりだ、今までうまくやって来たのに、ちくしょう…
 「ちょっと!アル、痛い!離して!」
 暴れるマリーを抑えようとして、その細い首に手が掛かった。
 その瞬間、黒い感情が走った、その感情はどす黒い霧となってアルバートを飲み込んでいく……今なら…今なら、全て終わらせられる。
 アルバートは、マリーの細い首に手を掛けると、徐々に力を加えていく。
 「あ…アル、苦しい……」
 マリーが、苦痛に顔を歪めてアルバートを見上げる、首に掛かった手と退けようと、アルバートの手を掴むが、そのか細い腕ではどうにもならない。
 「くる…し……お願…い……やめ……」
 マリーは、打ち揚げられた魚のように口をぱくぱくとさせ、悲しげな瞳から涙を溢れさて、何かに撮り憑かれた様に首を絞めるアルを見上げる。
 苦しい、意識が遠のく、涙のせいかアルの顔が滲んで見えない、何でこんな事になったのだろう?彼を破滅させる気なんてなかった、少し困らせたかっただけなのに…そうか、わたしはアルを……ア……ル…………
 マリーの意識が途切れる…が、なおもアルバートは全力でベッドに押し付け、絞めつづける。
 何時間にも思われる時間が過ぎて、アルバートが我に帰った時、マリーは既に事切れていた。
 「あ…ああ……あ…」
 目も前のマリーの姿に気が付いたアルバートが、後ずさる用に座り込む。
 「マ…マリー……」
 うわごとの様に呼びかけるが、当然返事はない、つぶらな瞳は光無く虚空を見つめ、愛らしい小さな唇から唾液を垂らし、アルバートの手をよく導いては触れていた胸は微動だにしない。
 「…マリー…マリー……」
 亡霊の様にマリーを掴み呼び続けるアルバート、いつの間にか涙が溢れていた、いつも愛らしい仕草で挑発しては、子猫の様に甘えたり振り回してきた少女、冷たくなっていくマリーに、自分の中の何かがごっそりと抜け落ちていく感じだった、しかしそれは他でもない自分が奪ったものなのだ。
 「ああ…マリー…」
 少女の亡骸を抱き寄せ口付ける、息の無い唇を割り舌を絡ませ、反応のない舌を吸い上げる、かつて無いほどに永く深い口付けを交わした。
 息が止まる程の口付けが終わると、マリーの幼い乳房に唇を這わす、膨らみかけの乳房は、死んでなお張りを失わず、つんと突き出した先の桜色も鮮やかであった。
 どれだけ、少女を抱きしめその身体に口付けたか、アルバートはぐったりとした少女を寝かせると、膝の裏に手を掛け細い脚を開いてゆく。
 情事において、マリーはよく娼婦の真似事の様な際どいポーズでアルバートを挑発しが、このように間近でその秘部を見るのは初めてであった。
 マリーのつるりとした下腹部には何も生えておらず、何度も身体重ねたとは思えない程、美しい割れ目だった。
 「きれいだよ…マリー…」
 そうつぶやくと、マリーの脚をさらに大きく広げる、閉じていた割れ目が僅かに綻び、桜色の秘肉が覗く、アルバートは割れ目に口付けると愛撫する、舌で割れ目を押し開き秘肉をなぞるうちに、愛液を流した様にてらてらと光る。
 そして、ひとしきりマリーの身体を愛すると、自身を割れ目に押し当て侵入する。
 生前と違って反応は無いが、少女の狭い秘洞は充分な快感を与える。
「ああ…マリー…マリー…」
 少女から快感を搾り取るように、奥まで突いて小さな身体揺さぶる、狭い秘洞を押し開く度に、マリーの頭がかくかくと力無く揺れ、幼い乳房がふるふると揺れる。
 まるで、マリーを始めて抱いた時のような快感に、マリーの名を呼びながら、ひたすら腰を振る。
 そして、限界を迎えると、マリーの亡骸を強く抱きしめたまま、冷たい子宮に熱い性を放った。
 性を全て吐き出したかの様な射精の余韻の後、再び深い口付けを交わす。
 唾液で塗れた小さな唇、呼吸の無いその唇に目を奪われると、下腹部に再び熱いモノが宿る。
 マリー中から自身を抜き出すと、力無く開かれた脚の間から、こぽりと性が溢れ出す。
 アルバートはその様子に唾を飲み込むと、慎重にマリー姿勢を変えると、小さな唇にあてがった。
 マリーの唇を割り開き、アルバートが侵入する、大人のモノの大きさに、マリーの小さな口は限界まで開いて飲み込んでいく。
 マリーとの口淫に経験はあった、ただ幼いマリーには充分な技術も無く、つい喉奥をついてむせ返るマリーに、ひたすら謝った事もあった。
 今のマリーは、喉の奥まで侵入しても、苦しがる事は無い、少女の狭い喉奥の感触にアルバートが腰を振るわせる。
「う…ああ…マリーいいよ…」
 かつてない快感に、更にマリーの口を求める、頭を抑えて腰を振る、小さな唇から弾力のある舌、狭い喉奥まで求めるままに味わうと、再び腰を振るわせ喉奥に性を放った。
 再度、強烈な余韻の後、マリーを解放する、喉奥の放たれた精液が、マリー口元から一筋こぼれる。
 死して性をうけながら、なお美しいマリーを、アルバートは抱きしめ再び愛する。
 何度も行為を繰り返し、既に夜も更け明け方も近い頃、アルバートはただマリーの亡骸を抱えて、森を歩いていた、その目はうつろに亡霊のような足取りで、森の奥へと消えていった。
 ジェントリの御曹司の失踪は、それなりに話題になった。
 ヤードも動員して捜索にあたったが、その行方はようとして知れなかった。
 様々な噂も流れたが、その中にイーストエンドの阿片窟で似た人物を見かけたとの噂もあった。
 ただ、その噂は、あってはならないものとして処分された。
 ジェントリが貧民街をうろつく、まして阿片窟に出入りするなどありえないと。
 そして1年経って、この噂が忘れ去られた頃、イーストエンドで事件が続発する。
 それは、街角に立つ娼婦、しかも幼い少女が次々に殺されるというものだった。
 首を絞め殺された後、死体を陵辱されるというものだった。
 年若い娼婦達は、恐怖に怯えたが、殺人が日常茶飯事のイーストエンドに対しロンドンが対策を講じる訳も無く、犠牲者の数も増えていくのであった。