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戦火の生贄
戦場での陵辱劇をテーマにした小説を中心にしています。※18歳未満は閲覧禁止
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赤熊の贄


 東部の外れ、ベルリンから離れたこの小さな村では、戦争はラジオの放送で聞くばかりの出来事であった。
 針葉樹に囲まれた痩せた土地を耕し、僅かな家畜を糧とする、決して豊かではないが平穏な日々。
 しかし、拡大する戦火は遂には東部にも及び、数日前からこの村にも国防軍が駐留していた。
 幼いハンスは「本物の兵隊だ!」と兵士達の間を飛び回り、彼らの語る武勇伝に蒼い目を輝かせていたが、姉のグレーテは怖いもの知らずのハンスに、ひやひやとしながら兵士達に頭を下げて回っていた。
「いやいや、迷惑な事などないさ、こちらこそ村を騒がせてすまない」
 当初、銃を携えた兵士達に恐ろしげな印象を抱いていたグレーテであったが、以外にも気の良い彼らの言葉に何時しか馴染む様になり、くたびれた軍服の繕い等を手伝う様になっていた。
 今では、兵士達も元気に駆け回る金髪の少年と、後を追いかけて回る少女は、兵士達の一寸した人気者である。
 まして、グレーテは未だあどけなさの残る少女であるが、三つ編みにした金髪にそばかすすらも愛らしく、若い兵士の中には、こっそりと森で摘んだ花を手渡す若い兵士もいた。
「おねえちゃん聞いてよ、ぼくと同じ名前のパイロットが総統から金色の勲章をもらったんだ。」
 兵士達に混じってラジオに耳を傾けていたハンスが、無邪気に声を上げる。
「ぼくも大きくなったら兵隊になって、きょうさんしゅぎしゃをやっつけるんだ!」
 その言葉に思わず顔を曇らせるグレーテ、彼女は何も知らないハンスが兵士に憧れていくのが不安であった。
「はは、坊やが大きくなる頃には、戦争は終わってるさ、その頃には兵隊なんかにならなても、この大ドイツで坊やは学者にだってなれるさ。」
「えー、ぼくもぜったい兵隊になる」
 グレーテの顔色を察した兵士がハンスに話すが、グレーテの胸には拭い切れない不安が残ったままであった。

「おい敵だ!イワンの奴らが来やがった!」
 兵士の声に緊張が走り、辺りはにわかに慌ただしくなった。
 先ほどまで笑い合っていた兵士達は、その顔つきも険しく森の中から白い平原を見渡す。
「畜生、T-34だ!!奴ら戦車を持ってやがる!!」
 兵士の声を掻き消す様な轟音と共に、10メートルも離れていない場所でカラマツの幹が吹き飛んだ。
 同時に雪原から湧き出したかの様な敵兵が、万歳を叫びながら突撃して来る。
 国防軍の兵士達も、すかさずMGで応戦するも、敵兵は倒れた味方を踏み越えて、歩みを止める事無く突撃して来る。
「イワンめ何のつもりだ!自殺者の群れか!?」
 何かに追いたてられる様に射線に飛び出してくる敵に、MGを撃つ若い兵士の顔が青ざめる。
 理解し難い狂気の突撃、しかしそれは屍の山を築きつつも、国防軍の兵士の戦意を蝕みながら、じりじりと距離を詰めて来る。
「なんなんだアイツら!!もう嫌だ!奴ら狂ってやがる!!」
「馬鹿野郎!立つな!!」
 狂気に当てられ、思わず立ち上がった兵士の体が、ぱしりと跳ねた。
 両手を広げて倒れる兵士、その胸は紅に染まっている。
 
 心の準備もなく始まった「戦争」にただ立ち尽くしていたグレーテは、若い兵士の死を目の前にようやく事の次第を認識した。
「おい、何してる!早く逃げるんだ!」
 叫んだ兵士の声は、その身体ごと爆音と煙にかき消された。
 見れば敵の戦車は、突撃する兵士を追い立てるかの如く、森に向かって随分と迫って来ている。
「ハンス!逃げるのよ!!」
 グレーテは隣に立つハンスの小さな手を、しっかりと握って走り出す。
「やだ!ぼくもたたかうんだ!」
「馬鹿なこと言わないで!!早く逃げるのよ!」
 敵味方の叫びが恐怖となって心を蝕む。
 銃声が耳を劈き方角すら惑わせる。
 そして、それらをかき消す轟音に木々が弾け森が裂ける。
 ハンスの手を引き闇雲に走るグレーテ、その小さな身体に突如として轟音が叩きつけられ、上も下も分からぬまま地面に打ち付けられた。
 ほんの一時意識を失っていたか、轟音と銃声に目を覚ましたグレーテは、痛みに軋む身体を起き上がらせる。
 そして、決して放すまいと握ったままの右手に力を込めて。
「大丈夫ハンス?走るわよ!」
 幼い弟に声をかけ、その右手の先を。
「ハン…ス……?」
 その右手の先には、何も無かった。
 しっかりと握られた小さな手、その肘から先にある筈であったもの。
 山リスの様に走り回る小さな身体、癖の無い柔らかな金髪、姉弟ともそっくりだと言われた蒼い瞳、その何れもがそこには無かった。
 
「い……いやああああああああああっ!!」
 蒼い瞳を見開いて悲鳴を上げるグレーテ。
「ハンス!何処なの!お願い返事をして、ハンス!!」
 小さな手を握り締めたまま、取り乱して弟の姿を探すグレーテ。
 あれ程に煩かった銃砲の音も、今は何も聞こえず、ただキーンとした音がするだけ。
 戦火の中、ふらふらと歩きながら弟の名を叫び続けるその姿は、およそ正気とも思えない姿であった。
 そして、そんなグレーテを余所に、村では殺戮が始まっていた。

 無数の屍を築きながら突撃した敵の兵士達は、国防軍兵士の胸に銃剣を突き立てると、そのまま小屋に火を付け今度はその銃口を村人に向けた。
 己らが流した分の血と同じ命を望むのか、焼け出された村人に銃弾を浴びせ、血煙のなか略奪と陵辱の宴が始まる。
「ハンス何処なの?!ハンス!」
 戦火の狂乱の中、ふらふらと歩き回る少女は、野獣達にとって格好の獲物であった。
 飢えた兵士が、山熊の様に襲い掛かり、グレーテの小さな身体を引き倒す。
 年端もいかぬ少女を組み敷いた兵士が、狂気を孕んだ笑いを浮かべた髭面を近づけ何事か呟くが、グレーテには何も聞こえない。
「いやあっ!ハンス!ハンス!!」
 じたばたと暴れるグレーテを力付くで押さえつけ、スカートを捲り上げると乱暴に下着を剥ぎ取った。
 未だくびれも目立たぬ少女の細い腰が露になる。
 か細い脚を兵士の逞しい掌が割り開き、微かな産毛の下、未成熟に閉じた縦割れに、グロテスクな陰茎を突きつけた。
 硬くそそり起つ肉の凶器が、みりみりと少女の砦を攻め立てる。
 泣き喚く少女の胎奥にそれが突きたてられた瞬間、グレーテは悲鳴を上げる事すら出来ずに、がくんと身を仰け反らせた。
 
 年端もいかない少女には不釣合いの剛直、それが未成熟な幼裂を割り開き狭い秘洞を引き裂きながら、胎奥を突き上げる。
 身体を引き裂かれる様な苦痛に、グレーテは泣き叫びながら細い脚をばたつかせるが、そんな事は兵士の嗜虐心を煽るだけである。
 兵士は獣欲のままに、少女の身体を蹂躙する。
 華奢な身体を押し潰さんばかりに圧し掛かり、力任せに幼い子宮まで叩きつける。
 がくがくと揺さぶられる少女の身体、兵士はグレーテの細い腰を掴むと無理矢理に最奥まで突き入れ、幼い子宮に熱い白濁を叩き付けた。
 びゅくびゅくと腰を震わせながら欲望の塊を吐き出す兵士、年端もいかない身には過ぎた陵辱に、グレーテは力無く身体を横たえる。
 無残に割り開かれた様裂から、ごぼりと白濁があふれ出す。
 しかし、兵士達の狂乱は未だ収まりはしなかった。
 別の兵士がグレーテの身体を後ろから捕まえると、胸元に手を伸ばし力尽くにブラウスを引き裂いた。
 小振りに突き出した膨らみかけの乳房が揺れる、兵士の掌が力任せに掴むとグレーテはびくりと痛みに身体を震わせるが、兵士はそんな事には構わず固さの残る乳房を弄ぶ。
 そして、そのまま己の剛直を陵辱の後も痛々しげなグレーテの縦割れに、下から突き入れた。
 まるで下から串刺しにされたかの様なグレーテ、兵士が獣欲のままにを突き上げられる度、華奢な身体が踊り膨らみかけの乳房が跳ねる。
 最早、意識も朦朧としているグレーテの前に立った兵士は、黄金色の三つ編を掴むと小さな唇をこじ開けて、そそり起つ剛直を喉奥に突き入れた。
 狭い咥内に収まりきらぬ剛直を無理矢理に突き入れられ、限界まで開かれた唇から苦しげな吐息と唾液が漏れて、ひどく下品な音を立てる。
 下半身を貫く剛直は未成熟な身体の下腹まで突き上げて、愛らしい唇を割った凶器は狭い喉奥まで蹂躙する。
 年端もいかぬ身体を散々に弄んだ兵士達は、やがて少女の内へと欲望の塊を放つ。
 既に心身をすり減らしたグレーテは、山熊の様な獣たちの精を受け入れるしかなかった。


 東部での戦闘が激しさを増す中、森林地帯に進攻していた赤軍を駆逐した武装親衛隊は、一人の少女を保護した。
 そこに在った筈の小さな村は徹底的に破壊されており、軍属・民間人を合わせて、唯一の生存者であった。
 しかし、少女は赤軍によって目を覆うばかりの暴行をうけており。
 武装親衛隊が保護した時には心身を喪失した状態であり、肉親のものと思われる小さな腕を抱えたまま「ハンス…ハンス…」と虚ろに繰り返すばかりであったという。