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戦火の生贄
戦場での陵辱劇をテーマにした小説を中心にしています。※18歳未満は閲覧禁止
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1:復讐


 この世界をブッ壊す。
 それだけを望んで生きて来た。
 父親は知らない。
 母親は気の弱い人間だった。
 まるで貧しい事が罪であるかの様に、常に周囲に対して頭を下げながら、働いていたのを覚えている。
 「真面目に働いていれば」が口癖だったが、生活は一向に楽にはなららず、俺が12才の時に身体を壊し、あっけなく死んでしまった。
 母親の望みもあって学業は続けたが、周囲りの恵まれた連中は、俺をまるでゴミ虫の様に扱いやがった。
 ガキだった俺は、そいつらを見返そうと学業に打ち込んだが、連中は俺の成績が上がるほどに、俺を目の敵にしやがった。
 ようやく俺は気が付いた、そいつらこそがゴミ虫なんだと。
 恵まれた生活に胡座をかいて、努力もせず、何も出来ない癖に俺を見下しやがる。
 奴らの腐った目を見ながら、爆弾で教室ごとゴミ共を吹き飛ばす想像をしていた。
 汚らしいゴミ共が、バラバラに吹き飛ぶ様を想像するのは、実に痛快だった。
 優良な成績で卒業しても、社会は俺を認めなかった。
 何度か就職し働いてみたが、その度に会社は俺を裏切って切り捨てやがった。
 「世界は間違っている」と自覚した。

 そうして、俺は組織に入った。
 革命を旗印とする組織、貧しき者の手で、ブルジョアジー共を打ち倒す事。
 そう、ブルジョアジー共こそが、卑しく汚らしいゴミなのだ。
 俺は、革命のため、組織のために、必死で働いた。
 だが、此処でも世界は俺を裏切りやがった。
 組織の上司、ヤツに本当の革命をやる気はなかった。
 ヤツが語る革命は口先だけの物だった。
 世界を壊す気もない、あの男の口が革命と言う言葉を吐く度に、虫唾が走った。
 だから、俺はあの男を粛清した。
 口先だけの革命家はいらない、世界を壊す覚悟がある者にのみ、世界を変える権利があるのだ。

 俺は、真の革命を望む同志を集め、革命家気取りの腰抜けを次々に粛清すると、世界を変える準備に取り掛かった。
 武器を揃えての官邸襲撃。
 俺を馬鹿にしてきたブルジョアジー、俺を裏切ってきた世界に鉄槌を下してやる筈だった。
 ところが、俺達の計画は漏れていた、官邸には武装した警官が待機してやがった。
 奴らは金に物を言わせた装備で撃ちまくる、あっという間に半数以上の同士が殺られちまった。
 どういう事だ、また世界は俺を裏切ったのか。
 叶うものなら、今すぐにでも、この世界を壊してやりたかった、強く噛んだ奥歯からギリギリと音がする。
 残っているのは10数名、隣にいた同志が声を上げる。
 「ちくしょう!やっぱりこんな計画、間違いだったんだ!このままじゃ俺達皆殺しだ!」
 同志の言葉に身体中の血が沸騰した、俺は同志の襟首を掴んで、その情けない顔にライフルを突きつけた。
 「ふざけんな貴様ぁ!!間違ってるのは世界だろうが!腐ってるのはこの世界だろうがぁ!!」
 俺の言葉に、同志ががくがくと頷いた。
 粛清すべきかとも思ったが、確かに今は同志を纏めて立て直すのが先決だ、俺の復讐はまだ終わってはいない。
 近くに、学園があった筈、一先ずそこを拠点に、次の手を考える。

全7話になる、やや長めのSSです。
さて、今回の話には
某、アイドルでマスター的なゲームのキャラを、パロディ的に使用しています。
例によって、悲惨な陵辱展開になるので
ファンの方は、不快な思いをする可能性があります。
「俺の嫁を陵辱なんて#」という方は、ここで引き返す事を、お奨めします。
コメント
注意
全7話になる、やや長めのSSです。
さて、今回の話には
某、アイドルでマスター的なゲームのキャラを、パロディ的に使用しています。
例によって、悲惨な陵辱展開になるので
ファンの方は、不快な思いをする可能性があります。
「俺の嫁を陵辱なんて#」という方は、ここで引き返す事を、お奨めします。
2009/08/27(木) 23:25:54 | URL | 戦火人 #beRODx/E[ 編集 ]
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